墓地については、「墓地、埋葬等に関する法律」(通常墓埋法といいます。)にありますが、
例えば、墓地とは第2条第5項により「墳墓を設ける為に墓地として都道府県知事の許可を
受けた区域をいいます」とあります。

墓地は大きく4種類に分けることが出来ます。

① 公営墓地
都道府県や、市町村が運営する墓地で、資格や条件の規則があります。
宗旨、宗派は問いません。墓石販売店の指定もありません。
② 寺院墓地
宗教法人、お寺が管理運営している墓地をいいます。
　・境内墓地……基本そのお寺の檀家である義務がありますので、他の宗旨、宗派は入れません。
　　通常、墓石販売店の指定があります。
　・境内外墓地…宗旨、宗派が違っても入れることもあります。
　　通常、墓石販売店の指定があります。
③ 民営墓地
公益法人が運営している墓地で、宗旨、宗派に関係なく入れます。通常、墓石販売店の
指定があります。
④ 野墓地、共同墓地
故人や、集落共同で山間部や、田畑の中に作った墓地です。墓石販売店の指定はありません。
※①と④は指定業者はありませんのでどの墓石販売店でも建立が可能です。
ただし、墓地と墓石は別途の契約となります。
②と③は指定店があることが多く、墓石販売店へ確認しなければなりません。

上記外に、地域により納骨堂の共同墓地があります。
最近はほとんど空きがなくなっているようです。

基本となる墓地の広さの単位は以下の通りです。
・１平方メートル　～　１ｍ×１ｍ
・１聖地 ～　０.９ｍ×０.９ｍ
・１区画 ～　霊園、墓地業者が定めた広さで、前記２種の単位にて表示を行います。
　例）　１区画2.5㎡、1区画3.5聖地といった広さの表示を行います。

ポイントとしては"立地"・"環境・設備"・"管理体制"が上げられます。
・立地：自宅から近い。又は、交通の便がよい。
・環境：日当たり・風通し・水はけが良い、風景が良い等。
・設備：駐車場、通路、トイレ、休憩所、給水設備、手桶等。
　　　　最近ではバリアフリー設計や送迎の有無の確認も。
　　　（盆・彼岸期等期間限定で送迎が有る所も有り。）　
・管理：管理事務所が有る。清掃が行き届いている。植込み・芝の手入れが出来ている等。

価格（永代使用料）費用（管理費用）と併せてやはり”お参りのしやすさ”を考えて選ばれる事をお勧めします。

墓地探しの方法は色々有ると思いますが
・霊園業者、墓石販売店へ問い合わせる。
・市へ問い合わせる。
・インターネットで検索する。
・霊苑販売業者、墓石販売店のチラシ等を取っておく。
・知人友人に紹介して頂く。
・電話帳で調べる。
等が一般的です。最終的には実際に墓地に赴いて自分の目で見て確認する様にしましょう。

※注意点
・同じ墓地で同じ広さでも、角地や、場所により価格が高くなっていることがあります。
　具体的に区画を確認下さい。
・墓地にはそれぞれ使用規則があります。事前に内容を確認しましょう。

墓地は、土地を購入するのではなく、永代使用権を購入します。
永代使用権は消費税はかかりません。
その他に、管理料が掛かります。管理料は墓地の維持管理に使用されます。
墓地により1年分毎、数年分一括、永年分一括等の支払方法があり、また、墓地の広さで変わってきますので、事前に確認しておくことが必要です。
一般的には墓地に掛かる費用はその2点ですが、お寺の場合はその他にも費用が発生することもありますので、事前に確認が必要です。

基本、出来ません。墓地の持ち主の許可があれば出来ますが、難しいでしょう。また、返却は出来ますが、閉眼供養を行い、基を更地にして返さなければなりません。その場合、古い墓石や、化粧砂等全て産業廃棄物として処分するとすれば、かなりの費用が掛かります。
墓地についても、永代使用権を購入した代金は返金されません。
簡単に買い換えられない墓地ですから悔いの無いように十分検討して購入して下さい。

霊園・墓地によって、受入れることのできる宗旨や宗派があります。
今属している宗旨・宗派は何であるか、承継する方を含めて先々どうしたいかということも検討する必要があります。
霊園のチラシ等での表示は下記の通りです。
「宗教不問」・・・どの宗教でも問題なく入れます。
「在来仏教　各宗派」・・・昔からある日本の代表的な仏教宗派（天台宗・浄土宗・浄土真宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗など）は入れます。
※近現代において創設された新興宗教や、キリスト教、イスラム教は除外されます。
「○○宗」・・・お寺の場合ほとんどですが、特定の宗旨・宗派に限られます（別の宗教または属する宗教がない方は、その宗教に改宗、帰依する必要があります）
「仏教以外の宗教」・・・神道、キリスト教など

※オクノでは墓地の紹介も行っています。全国への墓石の卸をしているので
　遠方の墓地についてもご相談下さい。